💡 シード食(種子)に潜む《栄養の落とし穴》
「ペレットなんて味気なさそうで可哀想!ウチの子はシードをこんなに喜んで美味しそうに食べているんだから、これだけで十分です!」
……お気持ちはとてもよく分かります。
でも、少しだけ考えてみてください。🤔
ご自分のお子さんが喜ぶからといって、ハンバーガーやインスタントラーメン、ポテトチップスばかりを毎日食事として与え続けますか?🍔🍟
確かにシードは美味しく、インコたちも大喜びで食べます。しかし、それだけに頼ることは、人間でいう「お菓子やジャンクフードばかりの食生活」を毎日続けさせているのと同じことなのです。⚠️
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📖 ペレットって何?
ペレットとは、鳥類に必要なすべての栄養を摂取できる「総合栄養食」です。
シード(種子)だけでは不足したり偏ったりしがちな「アミノ酸・ビタミン・ミネラル」を確実に摂取させることができるため、多くの鳥専門の獣医師がペレット食を推奨しています。
当方でも、日頃の食餌はペレットを基本にしています。
🎨 数種類のペレットをミックスして与える理由
フード販売ページでもご案内している「中粒ミックス」と「小粒ミックス」をメインに与えています。1つの種類に限定せず、数種類を混ぜるのには大切な理由があります。
・選んで食べる楽しみの提供
インコそれぞれの好み(色・味・粒の大きさ)に合わせて、選ぶ楽しみを作ります。
・入手困難時のリスク対策
特定のペレットが供給不足で入手できなくなった時のため、他のフードでも食べられるように慣らしておきます。
・体内蓄積の分散
同じものを長年食べ続けることによる、成分の体内への蓄積を避ける目的もあります。
小粒と中粒のブレンド比率は、その子の好みに合わせて細かく変えています。オカメインコでも中粒が好きな子、ウロコインコでも小粒が好きな子など、個性は様々です。
🌱 おやつの与え方について
おやつとして「栄養強化シード」を小さじ1杯(5ccスプーン)与えています。
・与える時間
夕方の30分未満のみ(全部食べていなくても時間が来たら片付けます)。
・大切な基本
『少ない量を、短時間で与えること』です。おやつでお腹いっぱいにならない量がポイントです。
また、2cmほどにカットした粟穂を、自然の中で実っているイメージで「ミレットクリップ」に挟んで与えています。
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🐣 雛のうちに「ペレット食」を定着させる重要性
元々シード食(種子)で育った子を、後からペレット食に変えるのは困難を極めます。シードはそのくらい鳥にとって魅力的な食べ物ですので、何歳になってからでも食べられるようになります。
当方では雛のうちにペレット食を完全に定着させておくことが極めて重要だと考えています。
・挿餌中からスタートする3ステップ
挿餌の時期から、置き餌として「雛用ペレット」を食べさせることからスタートし、3つの段階を経て、最終的に成鳥用ペレットへと無理なく移行させていきます。
・生後6ヶ月まではペレットのみ
生後6ヶ月頃までは、基本としてペレット(エッグフードを小さじ1杯混ぜたもの)しか与えません。この時期にペレット食を定着させることで、後におやつでシードをあげるようになっても、「まずはペレットを食べてから、シードの方に行く」という子が出てくるほど、ペレットを好むようになります。(万が一、シードを食べない子であっても、主食であるペレットをしっかり食べていれば栄養面での問題は全くありません)
・成長期の健康管理と微調整
毎日の体重測定において太り気味の傾向が見られた場合は、栄養過多になりすぎないよう、エッグフードを省いて通常のペレットのみの食餌に切り替えるなど、食餌全般においてインコに「お腹が空くストレス」を与えることなく、健康的に体重を調整します。
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🌾 換羽期(雛換羽・羽換わり)の食餌の切り替え
雛の時期に初めて迎える「雛換羽」をはじめ、インコたちに換羽が始まったら、食餌を換羽期専用の「高タンパク・低脂肪ペレット」と「エッグフード」等に切り替えます。
また、成鳥のおやつには、通常の栄養強化シードに「えん麦」を追加して与え、体力を激しく消耗する換羽期(羽換わりの時期)をサポートしています。
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⚖️ 成鳥になってからの発情・肥満の抑制について
成鳥になってから、発情や肥満を抑制・コントロールする場合には、主食を専用の「ローファットペレット」へ切り替え、おやつのシードについても「ダイエットシード」へと変更します。
※食事制限(量を減らすだけ)の落とし穴
飼い主さんの中には、肥満のインコを痩せさせる目的で、普段の食餌の量を単純に減らすだけの方もいらっしゃいます。
しかし、そういった「量を減らすだけ」の措置は、インコにとっては著しく大きなストレスになります。さらに、常にお腹が空いている状態が続くことで、かえって食に対する執着心を増加させる可能性が高くなり、結果的にはダイエットとして逆効果になってしまうように思います。
大切なのは、食べさせる全体の量は減らすことなく、食餌の内容を上手に変える(全体の脂質を減らす)ことだと考えます。
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🛡️ 正常な免疫力を維持し、病気を予防するために
体調や体重、換羽(羽換わり)、発情など、その都度その子の状態に合わせた【食餌環境を整える】ことはとても大切であり、それが【病気を予防する】ことにも繋がります。
ウイルスや細菌は、環境中のいたるところに存在しています。加えて、人間と同じように、健康なインコの体内にも最初から常在していたり、健康であれば発症しない状態(不顕性感染、いわゆる保菌キャリア)で存在しているものもあります。
そのため、整った食餌環境で【免疫機能を正常に維持】することは、【病原体の侵入や増殖を防ぐ】ために極めて重要です。
・免疫力が低下すると、発症してしまう病気は非常に多いです。
・ストレスも免疫力の低下に直結するため、適切な飼育環境(温度管理や接し方など)を整えることも併せて重要になります。
⚖️ ぜひ行ってほしい「毎朝の体重測定」
さらに、愛鳥さんの健康を守るためにぜひ行ってほしいのが【毎朝の体重測定】です。
人間の場合と同じで、「朝起きたばかりの空腹時」の体重を測定し、ノートなどに記録することをおすすめします。急激な体重の増減がないかを日頃から把握しておくことで、肥満や病気などを一早く予見できる可能性があるためです。
普段のお世話や放鳥、スキンシップの時にも、愛鳥さんの身体や過ごし方をよく観察し、「いつもと違うところはないか」と意識を配りながら、その時々の状態に合わせた適正な給餌内容を判断していきましょう。
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❓ 「栄養強化シードがあるなら、ペレット食じゃなくても良いのでは?」という疑問について
お客様からこのようなお声をいただくことがございます。
しかし、当方でおやつとして用意している栄養強化シードは、たとえおやつであっても「なるべく健康に良いものを与えたい」という気持ちで作っているものです。決して、ペレットをやめてこちらをメインにしましょうとおすすめしているわけではありません。
なぜなら結局のところ、どんなに栄養になるものをシードに混ぜたとしても、インコがそれらを『毎回、完璧にすべて摂食』しなければ意味がないからです。
インコも人間と同じように、好きなシードを選んで食べますし、食べたくないものは残してしまいます。その偏食の性質を踏まえても、一粒に必要な栄養がすべて均一に入っている「ペレット食の重要性や優位性」をご理解いただけるかと思います。
⚠️【シードからペレットへ切り替える際の大切な注意点】
ペレット食の重要性を理解されたからといって、現在シード食で育っているインコに対して、急にシードをゼロにしてペレットだけを与えるような無理な切り替え(絶食)は絶対にしないでください。
インコは食餌に対する警戒心が強い一面があるため、ペレットを「食べ物」と認識するまでは、お腹が空いても口にしようとせず、餓死してしまう危険性があります。切り替えを行う際は、必ず時間をかけて段階を踏み、毎日の体重測定をしながら慎重に進めてください。
🌿 副食や飲み水のこだわりについて
当方では、日頃からインコたちの健康維持のために以下のようなケアも行っています。
・シードの代わりのおやつ
週に数回程度、農薬除去・除菌済みの「野菜」や「果物」も、シードの代わりのおやつとして与えています。
・飲み水へのこだわり
毎日の飲み水には、鳥専用の乳酸菌生成エキス、ローヤルゼリー、生薬エキスなどを添加して与え、体内からの健康をサポートしています。
⚠️ 飼育上の大切な留意事項(栄養過多の注意)
主食としてペレットを食べさせている場合は、「ネクトンS」などのビタミン栄養補助食品(サプリメント)を併用して与える必要はありません。
ペレット自体に十分な栄養が含まれているため、そこにさらにサプリメントをプラスしてしまうと、過剰摂取による「ビタミン過剰症」などの健康被害を引き起こすおそれがありますので、十分にご注意ください。